+醜形恐怖の治療と向精神薬/精神科病院への入院+




*はじめに*

醜形恐怖[身体醜形障害]の診断基準はアメリカ精神医学会の
マニュアルDSM-Cによって成り立っています。
Body Dysmorphic Disorderと呼ばれ(BDD)となっています。

醜形恐怖は自分の顔や身体が醜い、みっともないと思いこみ
外出できなくなるなど、社会的に支障をきたすというものです。
醜形恐怖の人は、まわりの人が何度否定しても、考えを改める
事ができません。その意味で一種の強迫観念といえます。

ここでは男性である、私自身の事柄を掲載しています。
私自身の経験により、独断と偏見により書かれている記事に
なりますのであくまで、参考程度にお願いします。

【診断基準】

1.特定の対象や状況に対して理屈に合わない強い恐怖を感じる。

2.ほとんどの場合、すぐに強い不安に襲われパニック発作が生じることもある。 本人も頭では、恐怖を感じるようなことではないとわかっているのだが、理屈よりも先に激しい恐怖に打ち負かされてしまう。

3.恐怖になる対象や状況を避けているが、強い不安や苦痛を感じながら耐えている。

4.1〜3のために、日常生活や仕事・学校、対人関係などで支障がある。

5.18歳未満の場合、6ヶ月以上続いていること。

参考/町沢静夫/


自分の特徴が他人に不快感を与えたり、劣ったりしている
のではないかという強い強迫観念が、対人恐怖・醜形恐怖です。
私の場合は診断基準の「2」がかなり強い醜形恐怖でした。
醜形恐怖は個人によって拘る個所、囚われる個所が
違い、持続性妄想障害(統合失調症)とも呼べる範囲でもあります。
醜形恐怖はよく、強い強迫観念があるので強迫性障害と同じ扱い
をされがちですが、「似て非なるもの」という分類でもあります。
-強迫スペクトラム障害内の身体醜形障害となる-
(強迫観念・強迫行動としての類似性は多々有ります。)
発症年齢(二十歳前後)と、こだわる個所の違いはかなり差があります。
(思春期から発症し、青年期まで続く場合が多い。)
医者曰く大体、30代前後で病状は消失する傾向性にあるとは言われています。

私の場合は、自分の髪質が嫌いでセットに、短くて30分から
長くて5時間くらい掛ける強迫行為(くせ毛有り)により憂鬱になり
それは顔が悪いからだ!というかなり強いパニック状態でした。
もちろん、顔本体や目つきの囚われもありました。(奥二重により)
男性/女性にもよって違いは多少あると思います。
妄想が織り成す病状と、少し欠陥があり過度に拘る神経症状
に分かれるようです。


/醜形恐怖に対する薬物の投与/

醜形恐怖の場合は「認知の歪み」に対する処方がされ
薬物治療や認知療法(妥協による前進)、行動療法(強迫行為を減らす)が
60%から70%くらい有効でしょうか。強迫的な観念が「軽減」
されるといった意味ではかなりの有効率です。
強迫されるような妄想が軽減され、気性が穏やかになります。

精神科で処方される薬を「向精神薬」と総称されます。
向精神薬には種類があり、其々の有効度・副作用も
あります。(主に抗精神病薬・抗うつ薬・抗不安薬・睡眠薬
抗てんかん薬など。)俗に、強力精神安定剤を「メジャートランキ
ライザー」比較的弱めのを「マイナートランキライザー」と言います。
医師と相談しつつ増やしたり減らしたりし、自分にあった薬を
見つけるのも手段です。飲んでから3ヶ月〜半年は様子を見ましょう。
参考程度に過去私が処方されて来た薬を、極数種類載せておきます。
向精神薬もあくまで私的、個人的経験判断なので
参考程度にお願い致します。医師の診断の下、処方服用を
守ってください。


-薬の知識(余談)-

私は十代後半で向精神薬を処方され、現在で7年になります。
その間ずっと続けて服用していたかというと、飲んでいません。
1年、毎日服用するという期間を与えられても、その期間/朝/昼/夕/夜
飛ばさずに飲むというのは、自宅療養していても中々至難の業です。
薬も量が減ったり、変わったりし、副作用もあります。
当時の医師は物腰の柔らかい人が多かったので、心揺らぐ思春期の
私にきつく服用を進めるカウンセラーは居ませんでした。
向精神薬の世界もまだまだ発展途上でした。
また私自体がまだ思春期で、病名が付かないくらい誰もに起こりうる
事だと診られていたのかもしれません。

当時からの私は向精神薬に対して、気分が良くなれば飲まない。
気分が悪い時に服用すればいいと言う程度でしたし、今も根本は
あまり変わっていません。しかし二十歳を過ぎ、薬が精神や肉体に
少なからず作用/副作用するという事を「実感」してからは、薬と
副作用に神経質になり、そろそろ薬漬けの体を労わってやろうと
思い、量を減らしたりし、次第に飲まなくなっていきました。
薬の名前や、作用に関しては極々最近深く知るようになり、自分なり
に分析して飲んでいます。入院を期に23歳から2年ほぼ毎日連続の
投薬は今までで初です。10代の処方投薬から20代の投薬は違います。
「自分はこういう症状だ」と認識して薬を飲んでいる
というのが現在で現状です。


*向精神薬について*


向精神薬などは、薬物名で処方される事は少ない為「製品名」 と私的効果(◎.○.△.×) 量は5mgや25mg(1錠)くらいから〜 現在抗うつ薬は、第一世代から第五世代まで存在します。

-SSRI-(選択的セロトニン再取り込み阻害剤/抗うつ薬)

・デプロメール/ルボックス
クリニックや精神科にいくと割合、ファーストチョイスとして 処方される薬。SSRIと呼ばれ脳内のセロトニンの再取り込みを阻害し セロトニンの量を増やす。錠剤は小さめ、副作用はあまりない。


・パキシル
パニック障害として処方される確立が高い。副作用はかなり強め。 飲み始めの日は吐き気は覚悟。抜くのも一苦労。脱力感が強く 物事に集中するのは努力が要る。


-SNRI-(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤/抗うつ薬)

・トレドミン
とりあえず、何かわからない。印象に薄い。背中が突っ張った。
×

-※三環系 抗うつ薬-(※分子内の化学構造の名称、四環形もある)

・アナフラ二−ル
私は大好き、超ヘビィアッパー系の抗鬱剤。落ち込んだ鬱を 帯びた醜形の方は一度試してみる価値有り。強くなった気がします。 行動系で外出しやすくなるので、不安薬と一緒に。 形は三角ぽかった。
過去◎ 今△か×

-抗不安薬-

・レキソタン
ファーストチョイス。これは副作用が少なく良い。 これを利用して不安を軽減して、行動すべし。


・ワイパックス
服用期間が短かった為、よー分かりません。脱力有り。


-抗精神病薬/メジャートランキライザー-

・セロクエル
はい、服用半年もしない間に私は20kgも体重が増えました。 (62kg~81kg 身長177cm) 無償に甘いものが食べたくなったのを覚えています。 (あくまでも私的経験) 気性がまったりします。
×

・レボトミン
殆ど処方、服用していない為、覚えていない...。
(判定不可)

・ヒベルナ
上に同じ。
(判定不可)

-睡眠薬/睡眠導入剤-

・ロヒプノール
睡眠薬。私はこれが好きで半錠に割って(真中に線があります) 出かける際はよく飲んでいました。眠たくなるというより私は 気分が晴れ渡るよな感じでした。


/精神科病院への入院/

入院に対しては、少なからず抵抗はあります。まして
「精神病院」と聴くと実際問題、普通の「総合病院」と
どうなんだと言った感を覚えます。
結論は、生活態度はあまり変わらないと言った感じでしょうか。
(慣れれば、二週間くらいで楽になります。)
しかし、閉鎖病棟などある通り、閉鎖的な空間という解釈では
そのとおりです。病院によっては、インターネットなどを
利用できる場所もあります。細かく言うと外出許可が下りる
人と下りない人とが有ります。病棟も開放病棟、閉鎖病棟が
あり、時間は厳しく守らなければなりません。(規則)

思うのですが、煙草を吸う人が多いこと。喫煙室に10人以上
たむろする事間違い無し。それくらいしかする事がないと
言えばないのですが、私は外出許可が下りてからは、外に出て
散歩してました。


*精神科病院への入院について*


入院の形態に関しては、精神病院は大きく分けて3つの規定があります。 後の退院期間にも大きく関係しています。

任意入院

自身が自分の意志で入院し、自分の意志で退院する事ができます。 任意入院をしている患者の行動を、病院側は殆ど拘束する事ができま せん。

医療保護入院

不穏が多い場合、指定医師に治療が必要だと診断が下れば 自身の意思は罷(まかり)通らず、保護者の同意を得て入院形態に 持ち込む入院です。しかし入院中その入院が自身で「不当」だと 感じれば、人権擁護機関に退院請求の相談ができます。

措置入院

自身が入院したくないと拒否しても、家族が入院を反対しても 知事や市長の命令で強制的に入院治療を受ける入院。 2名の指定医が診察し、病状が自身を傷つけたり、他人に危害を 及ぼすと判断したときに限られます。また、この入院も上記の 「医療保護」同様に不当と感じれば、上記機関に相談できます。


私は、医療保護入院で4ヵ月間入院した経験があります。(2003年/8月〜12月) 錯乱状態での入院だったのでかなりの辛さを強いられました。 何か色々とトラブり、混沌として醜形恐怖の強迫観念が強く 、洗髪する事さえ困難になっていました。気になる個所を 何回も確認し、確実におかしいと思い、強迫の強い不安で 怯えた状態とでも言いましょうか。そう言った時期に入院した為、病院で過ごすだけでも体重が5kgは常に変動していました。 入院時は最終的に57kgまで落ちていました。

私は極力、入院を勧めます。醜形恐怖は強い強迫観念であり 自身の荒んだ心の状態で回復までに持っていく事は中々困難です。 少しだけ医療の力を借りましょう。楽になるのは目に見えると 感じます。家庭経済事情その他ありますが、不安と闘い、掻い潜れる力や勇気・自信を少しでも持てるよう。御試し入院と言った軽い任意入院の仕方も全然OKだと考えます。私は強制入院でしたが貴重な経験でした。


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